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怒んないで <ぼんちゃんのSS付> (エコイコ) 「ごめんね?怒んないで」 先に上げた「エーコーさんのばかっ」の続きv これに関連して、 ALAILのぼん助さんが激萌SS書いてくれましたーーーー!!!! ありがとうっっ!!>< ↓ぼんちゃんのSS ****************** 「エーコーさんのばかっ!」 …どうして、あんな事言っちゃったのかしら。 …だって、グランディスさんの水着姿見て、あんなに鼻の下伸ばして… …でも、私に怒る権利なんて、ないわよね、別に。 いいえ、だってエーコーさん、私のファンクラブ会長なのよ! ………でも、それも彼に言わせれば、『それは、それ。これは、これ』なのよね、きっと。 ファンクラブなんて言って遊んでるけど、別に好きだとかちゃんと言われた訳じゃないし。 ああ、何モヤモヤ考えてるんだろう私。 思わず1人で飛び出して来ちゃったけど、あんまり皆から離れちゃいけないわよね。うん、戻らないと。 戻らないと… 「……ここ、どこ……?」 どうしよう、迷っちゃったわ…。 右も左も同じような木、樹、キ……。 どっちから来たのかも分からない。 どうしよう、どうしたらいいの…。 どうしようも無くなった私は、その場に座り込んでしまった。 「…おじいちゃんが探しに来てくれるかしら…」 エーコーさんには、さっきあんな事言っちゃったし。 あーあ、最悪ね。 あんな事、言うんじゃなかった。 …でも、黙ってなんかいられなかった。 嫌なんだもの。 エーコーさんが、他のひとをあんな目で見てるのなんて…嫌なんだもの。 …だからって、もうちょっと可愛く言えたら良かったのにね。 そうよ。エーコーさんじゃなくて、こんな素直になれない私が― 「……嫌いよっ!」 「…そんな事言わないで。」 ―!! 突然背後から聞こえた声に、心臓が止まりそうになった。 この声― 「………ごめんね。怒んないで?」 ふわっ、と優しい温もりが、私を包む。 目の前に重なる綺麗な手には、見覚えがある。 私を後ろから抱きすくめているこの腕の主は、きっと― 綺麗な金髪で、 実はハンサムで、 でもおちゃらけた所があって、 なのに仕事中は怖いくらい凛々しくて、 だけど世界一優しい、あの人― 振り向いたら案の定、ちょっぴり拗ねたような彼の可愛い顔があって。 「…探しに…来てくれたんですか?」 「うん。だから…嫌いだなんて言わないでよ。」 クスッ、と笑う私に、彼は不思議そうな顔。 「エーコーさんの事じゃないですよ。」 「じゃあ、誰の事?」 「……ん~…じゃあ、やっぱりエーコーさんの事!」 「な、なんだよそれ~?」 情けない顔のエーコーさんも、うん、可愛い! 「エーコーさんの事、嫌いの反対!」 「へっ?!」 目を丸くする彼の腕に、帰りましょ、とすかさず掴まってみた。 「ねぇ…嫌いの反対って事はさ…普通、とは違うよね…?」 「さぁ?どうかしら。」 「どのくらい嫌いの、反対?」 「さぁ…どのくらいかしらね?」 やっぱり、たまには陸に揚がるのって、いいわね。 森の中を歩きながら、そんな事を考えていた。 |
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